PHPのインストールと設定
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PHPのインストールと設定

PHPのダウンロード

まずはPHPを入手します。PHPのダウンロードページからPHPのファイルをダウンロードします。このダウンロードページには常に最新バージョンが掲載されていますので、特に理由がなければそのバージョンを使用して下さい。ダウンロードしたいバージョンが決まっている場合、最新バージョン以外はOther PHP Releasesにあります。

Windows環境にインストールする場合は、Zipファイルをダウンロードする必要があります。最新バージョンなら

PHP ○.○.○ zip package(○はバージョン名)

その他のバージョンなら該当バージョンの

Windows binary

というのをクリックします。この際、PHP ○.○.○ installerやWindows installerなど、インストーラ付のPHPをダウンロードしたくなってもこらえて下さい。インストーラ付の方が便利に思いますが、こちらはサーバモジュールとして動作させる事ができません。

リンクをクリックするとダウンロード可能なミラーサイト一覧が表示されます。一覧には各国の国旗が表示されていますので、日の丸を探して、「jp.php.net」または「jp2.php.net」をクリックするとダウンロードされます。

ダウンロードファイルは

php-○.○.○-Win32.zip

となっています。

PHPのインストール

ダウンロードしたPHPはZip形式になっていますので、解凍します。解凍してできた「php-○.○.○-Win32」フォルダを「php」という名前に変更して配置します。配置先は「C:\php」がいいでしょう。他のフォルダに配置しても動きますが、空白を含むパス(例:C:\program files\php)には配置しないようにしましょう。パスに空白が含まれていると、サーバによっては正しく認識されず、クラッシュしたりします。この先は「C:\php」にPHPをインストールしたものとして解説させて頂きます。

展開が終わったらインストールは完了です。これでPHP自体はインストールできたのですが、まだPHPは動きません。PHPを動作させるためにいくつかの設定を行います。

dllファイルのコピー

「C:\php」フォルダ内にある

php4ts.dll (PHP4の場合)

php5ts.dll (PHP5の場合)

というDLLファイルを

C:\WINDOWS\system32 (Windows2000以降の場合)

C:\WINNT\system32 (WinNTの場合)

C:\Windows\System (Win95/98/Meの場合)

にコピーして下さい。

設定ファイルの設置

PHPの設定はphp.iniというファイルで管理されます。といっても、このphp.iniは最初から用意されている訳ではありません。php.iniの元となるファイルが用意されていますのでそちらを使用してphp.iniを作ります。

「C:\php」フォルダ内にある

php.ini-dist

というファイルをコピーして

php.ini

という名前に変更します。php.ini-recommendedを使用してもいいのですが、php.ini-recommendedはセキュリティ重視の設定になっており、どちらかというと本番サーバ向けです。また、大抵の解説書などはphp.ini-distを前提に書かれているでしょうから解説書通りのスクリプトが動かない、などのエラーが出て困る場合があります。PHPマニュアルではphp.ini-recommendedの使用を推奨していますが、あくまで本番サーバ向けと割り切って、ローカル環境ではphp.ini-distを使用しておくといいでしょう。

このphp.iniを「C:\WINDOWS」または「C:\windowsC:\WINNT」に配置したら設定ファイルの設置は完了です。

設定ファイルの編集

設定ファイルphp.ini

php.iniにはPHPのさまざまな設定が記述されており、この設定値を変更する事によってPHPの動作状況が変わります。php.iniでは、行の最初にセミコロン「;」をつけると、その行がコメントとして解釈されます。

デフォルトのままいじらなくてもPHPは動きますので、最低限設定しておいた方がいいものだけ紹介します。

mbstringの設定

mbstringという拡張モジュールを有効にします。mbstringとはマルチバイト文字列を扱う拡張機能です。マルチバイト文字というのは2バイト文字のことですが、これには日本語も含まれますので設定しておくといいでしょう。

;extension=php_mbstring.dll → extension=php_mbstring.dll

行頭のセミコロン「;」を外します。Windowsでは、このようにコメントアウトを削除することにより拡張モジュールが有効になります。

拡張モジュールの設定

mbstringで拡張機能を使用したので、拡張モジュールが格納されているディレクトリを指定します。拡張モジュールはDLL形式で提供されており、1つのフォルダにまとめて格納されています。

PHP4とPHP5でディレクトリが変更になっていますので注意して下さい。

extension_dir = "./" → extension_dir = "C:/php/extensions/"
(PHP4)

extension_dir = "./" → extension_dir = "C:/php/ext/"
(PHP5)

その他の設定

その他の設定値には出力文字コードの変更や、magic_quotes_gpc、register_globalsなどのPHPスクリプトの動作にかかわるものなどたくさんありますが、必要に応じて設定すればいいのでここでは扱いません。