Apacheのインストール
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Apacheのインストール

Apacheとは

オープンソースのWebサーバです。無料で手に入るうえに対応するプラットフォームが多いので利用者が多く、そふぃが読んだものの中では世界で80%がこのサーバを使っているという話もあったくらい。数値はどこまでほんとか知りませんが、一番使われているサーバなのは間違いないでしょう。一番使われてるという事はよーはネットで検索すれば大体の問題は解決できるという事で非常に便利です。 しかもかなり高機能です。商用サーバにも耐えれるくらいだから。無料・便利・高機能ときたらApache入れておいて損はないでしょう

さて、PHPはApacheのモジュールとして動作します。モジュール??って人はApacheのおまけ機能でつけれるもんだとでも思っておいて下さい。ま、とにかくPHPを動作させるにはサーバも必要ですので今回はApacheを入れてみようと思います。

ダウンロードの前に

さて、Apacheをダウンロードしてきたいところですがその前に注意です。ApacheのWindows版はmsiという形式で配布されています。このmsi形式は「Windows Installer」っつーWindows用のインストーラが入ってないとインストールできません。これはXP・Me・2000には入ってるはずですが98/NTには標準装備されてません。そこでこのインストーラが入ってない人はMicrosoftのページからダウンロードしてインストールしておきましょう。そふぃがこれを書いてる時点での最新バージョンは2.0です(2004/12月)。すでに入ってる人はここは飛ばしてApacheのダウンロード

Windows Installerの詳しい記事とダウンロード先は

Microsoft社:Windowsインストーラエンジンの入手方法

にあります(日本語)

いちいち読むのがめんどくさい人は一気にダウンロードページへ(英語)

Windows Installer2.0 WindowsNT・2000用
Windows Installer2.0 Windows95・98・Me用

Windows Installerのインストールは「InstMsiW.exe」というファイルをローカルディスクに保存して実行するだけなのですぐ済みます。もうインストールされている人は実行しても「指定されたサービスは既に存在します。」というダイアログが出てくるだけですのでだいじょーぶ

と、ここまで書いてきてなんですが、実はWindows Installerを入れなくてもApacheにはexe形式で配布されているパッケージもあります。このexe形式はインストーラ付属なのでWindows Installerがなくてもちゃんとインストールできます。但し、サイズが異様に重いです。下手するとmsi形式のものより2~3倍くらいある事も。。。ただ、Perlなんかを入れるのもmsi形式ですし、どーせそのうちmsi形式じゃないと入れられないものに遭遇したりするでしょうからこれを機会にWindows Installerを入れておいた方がいいと思います。

Apacheのダウンロード

さてApacheのダウンロードです。Apacheの本家サイト日本Apacheユーザ会などからダウンロードページへ飛べます。本家の方では近くのミラーサイトに転送してくれる、なんていうサービスがありますが探すのがめんどくさいと思うので紹介してしまいます(爆)

日本Apacheユーザ会のページ、「Apacheをダウンロードしよう」に日本のミラーサイト一覧が載っています。このページにはサイト名が一覧になって載ってますので近そうなサイトを選んでクリックして下さい。ダウンロードの形式はHTTPとFTPがありますが、FTPサイトがおすすめかな。HTTPとFTPがよく分からない人は深く考えないでとにかく近そうな地名のトコをクリック(笑)

参考サイト

このミラーサイトのリンク先URLはすべてhttp(またはftp)://サイトのドメイン/(apache)/dist/httpd/となってます。ApacheのWindows用パッケージは上記のアドレス/binaries/win32/に入っていますのでミラーサイトに飛んだらリストの中からbinaries→win32の順(どちらもフォルダマークがついてるはず)にクリックしていきます。

ここでもたくさんファイルリストが出てきたと思いますが、ここではmsi形式のものを落としたいので

apache_○○○-win32-x86-src.msi

というのをクリックして下さい。○○のところにはバージョン番号が入ります。そふぃは1.3.31を落としたのでapache_1.3.31-win32-x86-src.msiでした。ちなみにApacheのバージョン2からはapache_2.○○-win32-x86-no_ssl.msiという表示になっていると思いますので最新バージョンがいい方はこちらをダウンロードして下さい。msiじゃなくてexeがいい人はmsiのところをexeに読みかえて下さいね。クリックしたら保存先を聞いてくると思うので特に決めてない人はデスクトップにでも置いといて下さい。

但し、Apache2系列を使用する場合は、2.0系列をダウンロードしてくる方が無難です。PHPに付属のApache用dllファイルは2.0系列を前提に作成されているので2.2系列ではうまく動作しません。

補足:PHP5.2.0からはApache2.2系列用のdllファイルが提供されるようになりましたので、設定を適切に行えばApache2.2系列でもPHPを動かせるようになります。但し、PHP5.1以前のバージョンにはApache2.2用のdllファイルが付属していないので、PHP5.1以前のバージョン+Apache2.2系という組み合わせは、初心者の方にはあまりお勧めできません。

Apacheアイコン(msi形式)←ちゃんとダウンロードできればこんなアイコンが表示されると思います(msi形式)

インストールの前に

※注意

この説明は、ローカルマシンにテスト環境を構築する事を前提として説明しています。このままインターネット上に公開をするとセキュリティ上危険ですので注意して下さい。

セキュリティソフトなどの常駐ソフトが入っている場合はうまくインストールできない可能性があります。ソフト(アプリケーション)はすべて終了させておいた方が無難です。

Apacheのインストール

Apacheアイコン(msi形式)早速落としてきたApacheをインストールしましょう。さっきのアイコンをダブルクリック。

Apacheインストール画面1こんな画面が出てきますので「Next」をクリック

Apacheインストール画面2ライセンス確認の画面が出たら一通り目を通して、「I accept the terms in the license agreement」の方をチェックして「Next」をクリック。チェックした項目は「ライセンスに同意する」って意味です。

Apacheインストール画面3Read Meが出てくるので一通り目を通したら「Next」をクリック

Apacheインストール画面4サーバ情報としてドメイン・サーバーの名前・メールアドレスを聞かれます。後で変更もできますし、基本的にテストサーバとして利用するのであまり深く考えずにてきとうに入力して下さい。どー入力するか迷ったら・・・

ドメイン名:localdomain
サーバ名:localhost

この際これでいいです(笑)メールアドレスは通常使ってるアドレスでいいでしょう。メールアドレスはエラー通知などに使われるだけなのでApacheが個人情報を集めてるわけではないよーです。

ラジオボタンは上の「Run as a service for All Users -- Recommended」を選んでおきます。これはサービスとしてApacheを起動する方法で、こちらを選ぶとWindowsの起動と同時にApacheも起動されます。「Run when started manually, only for me (xxxx)」を選んだ場合は手動でApacheを起動する事になります。

Apacheインストール画面5フルインストールかカスタムインストールかを聞かれますがフルインストールするので、「Complete」をチェックして「Next」をクリック。

Apacheインストール画面6Apacheのインストール先を聞かれます。デフォルトでは「C:\Program Files\Apache Group\」になります。特に決めてない人はそのままでいいでしょう。インストール先のフォルダを変えたい人は「Change」をクリックしてフォルダを指定して下さい。

Apacheインストール画面7今までの設定でインストールしていいかどうか聞かれます。良ければ思いっきり「Install」をクリックしましょう

Apacheインストール画面8ステータスバーが出てきてインストールが始まりますので待つ事しばし・・・・

Apacheインストール画面9インストールが終わった~~と終了画面が出てくるので「Finish」をクリック

ダイアログが出てきて、「You must restart your system for the configuration changes made to Apache httpd Server~~~」なんて言ってきたらパソコンを再起動するかどうか聞いてるダイアログですので、「Yes」をクリックして再起動して下さい。

Apacheの起動と停止

Apacheをインストールしたら早速動くかどうか試してみましょう。まずApacheを起動します。手動で起動する場合は「スタート」メニューから「プログラム」→「Apache HTTP Server」→「Start Apache in Console」で動きます。バージョンによっては、「プログラム」→「Apache HTTP Server」→「Control Apache Server」→「Start」のようです。そふぃのPCではこんなんになってます。ちなみにOSはWindows 98です。

Apacheスタートメニュー

Apacheアイコン Apacheアイコンはこんなのです。このアイコンの横に「test~~」とある場合はテスト起動です。30秒くらいで勝手に落ちてしまいますので「test」の文字がない方をクリックして下さい。

補足:「Control Apache Server」の中に「Monitor Apache Servers」というのがあれば、これを起動するとタスクトレイでApacheを管理できるようになります。具体的にはタスクトレイにApacheアイコンが出てくるのでそこから起動と停止、再起動ができます。これを使うとバージョン違いのApacheを入れている場合でもタスクトレイからすべて管理できるようになります。Apache2を入れた方は自動で「Monitor Apache Servers」が起動するようになっているかもしれません。

Apacheを停止するのには、上で紹介した「Monitor Apache Servers」がタスクトレイにある方はそれをクリックして、起動しているApacheの「Stop」を押します。タスクトレイにない方は「スタート」ボタンから順に「Control Apache Server」までいって「Stop」をクリックします。ApacheのDOS画面が出ている人は「Ctrl+C」で停止できます。

ブラウザで起動確認

Apacheが起動している状態でブラウザを立ち上げて・・・・

http://localhost/
または
http://127.0.0.1/

にアクセスしてください。これで以下のような画面が表示されればApacheのインストールは成功しています。

「http://localhost/」初期画面

バージョンによって違うと思いますが、手動でApacheを起動させる方を選んだ人は
http://localhost:8080/
とポート番号をつけなくてはならないかもしれません。起動できなかったら試してみて下さい。

ちなみ
http://サーバー名/
でもアクセスできるはずです。お試しください。